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「皐月」に込められた意味 その他の”5月の呼称”は?


5月の異名で最も代表的なのが「皐月(さつき)」です。
早苗を植える頃の月という意味で、「早月(さつき)」とも言われます。
「皐」の字には「神に捧げる稲」という意味があるようです。
きらきらと輝く水田に植えられた色鮮やかな稲を見ると、5月だなと実感する方も多いかもしれません。
この頃は、日ざしが少しずつ強くなりますが、まだ湿気が少なく過ごしやすい季節です。

 

旧暦の5月は現在の6月にあたるため、今の5月の異名には明るい初夏と暗い梅雨シーズンを表す名称が同居しています。

 

風薫る五月、

 

・早苗月(さなえづき)
稲の苗は、苗代(なわしろ)で育てられ、20センチほどに生長すると、田植えをします。この頃の苗を早苗といいます。

 

・多草月(たぐさづき)
「田草」は、田の中の稲に交じって生える雑草のこと。

 

・橘月(たちばなづき)
橘はミカン科の植物。その花は真っ白で、さわやかな香りを放ちます。
~さつき待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする~(よみ人しらず『古今和歌集』)
この歌から橘は、別れた人や過ぎ去った日々を思い起こさせる花となりました。

 

などのすがすがしい命名があります。

 

一方、梅雨の印象からは、

 

・梅の色月(うめのいろづき)
梅雨は、梅の実が熟する頃の長雨なので、「梅雨」と書くようになったといわれます。

 

・五月雨月(さみだれづき)
「さ」は皐月の「さ」と同じで、「みだれ」は「水垂(みだ)れ」。田の神が降らせる恵みの水ということなのでしょう。

 

・月見ず月(つきみずづき)
梅雨の時期は、厚い雲におおわれて、月がめったに見られません。そこから、旧暦5月は「月不見月」とも呼ばれます。

 

などの雨や曇りなどを連想させる名称も目立ちます。

 

本格的な梅雨入り前の今、一年の中でも特に気候の良い時期をたっぷり満喫したいものですね。


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